魔方陣 商品

魔方陣(まほうじん)とは、正方形の方陣に数字を配置し、縦・横・斜めのいずれの列についても、その列の数字の合計が同じになるもののことです。特に1から方陣のマスの総数までの数字を1つずつ過不足なく使ったものを言います。
よく書き間違えられる「魔法陣」ではありません。 しかし神秘的な力があるとされ、魔法の護符にも用いられてることがあります。日本では1684年の「算法闕疑(けつぎ)抄」という本に、魔方陣を使っておこり(熱病)を治すまじないにする話があるくらいです。
西洋では有名な占星術者のアグリッパという人が魔法陣と惑星や月、太陽を結びつけて考えていたそうです。

美脳小説
>一風変わった小説を読んでみたい方におすすめします。
文庫本です。
私は鳴海風さんの小説で初めて「和算」という文化を知り、
数学と日本史が小説で融合できることに驚きました。
右脳も左脳も使って読める小説です。

「美しき魔方陣」は和算だけでなく、詰め将棋や
俳句など様々な文化が織り込められており、恋愛もあり、
これは史実なのか?虚構なのか??

久留島義太の美へのこだわり、
そして、鳴海風さんの美へのこだわりを
映像化して想像してみるのも楽しいと思います。

しかし「立体四方陣」は3D映像でみてみたいと思いました。
気楽に読める1冊
>作者の鳴海風はエンジニアが本業の作家.和算に関するテーマをものにするユニークな時代小説家である.

本書は,和算家,詰め将棋作家として知られる久留島義太を主人公にした小説で,義太は酒におぼれ,不精な生活をしていないと才能が発揮できない天才として描かれている.

恋をして,生活が規則正しくなると数学も将棋もダメ人間になるという愛すべき天才である.対していかにもステレオタイプな悪役である大野三太夫を配し,仕官競争,恋物語,恋ゆえの挫折,そして立体魔方陣対決という数学ならではの仕掛けで大団円を迎える.

指の関節をポキポキ鳴らしながら考えて,やおら,曲詰(趣向をこらした詰め将棋)や数学の難問を解き明かす義太の造形や,数学を武器になりあがり,藩の実権を我が物にしようとする三太夫のどこか抜けた悪役ぶりは作者のユーモア.

詰め将棋も数学も一瞬の感性で解く義太は,エンジニアである作者の美しい技術へのこだわり.(かくいう私もエンジニアです)

その周りに,まじめ一方の数学者である松永良弼,恋人になる妹芙蓉,数寄者の旗本土屋土佐守,数学大名有馬頼?,ご存知建部賢弘などの数学者たちを配し,爛熟した江戸中期の時代背景もきちんと描写しながら,鳴海風は読者をあきさせないストーリーテラーぶりを発揮している.

電車の中で気楽に読める1冊です.
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